なぜひとり行くの?〜涙から明日へ

少しずつ更新の頻度をあげる。
有益な情報は提供できないのだし、独特な視点の批評もムリなのだから、なにも強張ることもないだろうに。


「こうだ」と決めると「こうでなくてもいい」という選択が魅力的に見える、というかその選択肢が正解のように思える。
こうしてぶれる。
ぶれてあり続けることの意義を模索しながら。


音楽について。
これは愛ある人が、ほんの一言にもありったけの愛を込められる音楽好きな人が世間にはたくさんいる。
ので、そういう人たちに比肩するほど、語れる音楽が、好きな音楽があるというのではないが、それでも少ないながらも胸に詰まる音楽が、ある。
でも、それは年を経るごとに変わるものかもしれない。
いま、心の洗濯をしたい、胸を詰まらせたい、せつなさに締め上げられたい、と思った時にかけてみる曲についてあげてみる。
なぜか?
まさに、そういう気分になったからである。
多分ストレス解消、というものだろう。


話はそれるが、ストレスに「ストレス」と名付けるのが嫌である。
「ストレスが溜まった」とか「ストレス解消したい」とか、ストレスに形を与えるのが嫌である。
そういうのはもやもやとしてあればいい。


大友良英山下毅雄トリビュートアルバム(というのかな?)の中に入っている、
「涙から明日へ」

こういうのを恐らく名曲というのか。カラオケのうまい人が歌っても、なんだか涙がこみあげてきそう。
しかしここでボーカルをとってる山本精一の声がまた、曲と絶妙にマッチしていて心から身体から沁み渡る。
「絶妙にマッチ」という表現の貧しさ。だから下手な音楽の紹介など…と。
日本語を曲にのせるのにこれほどよいテンポがあるのか、と思う。
歌詞もいいのだろうが、歌詞に泣かされるわけでもない。
それでも「なぜひとり行くの、燃える頬濡らして」と歌いだされたら、たまらない。
山本精一が耳もとでささやくように歌う。
息を吸ったり、口をとがらせて鋭く息を吐いたり、喉が震えてたり、そんな音(声?)が心の内側をざらざら撫でてくる。
もう一回、たまらない。


オリジナルは70年代のテレビドラマ「時間ですよ」の主題歌で、堺正章が歌っている。

こちらもいい。


ああ、山本精一のうたもののアルバムを買わなくちゃ、と思いつつ買いそびれてるわけです。
音楽後回しにしすぎてる。
他の曲についても書こうと思ったけでも、急ぐこともない。
またあらためよう。