桐島について書いとかないといけない

いい加減放置し過ぎなので。


先週ようやく観た「桐島、部活やめるってよ」を引きずり続けていて、おそらくこれは年内引きずり続けそうな感じである。
しばらく邦画を観ないできていたが、「桐島」もまったく守備範囲に入っていなかったのに、twitterのタイムラインに流れこんできたいくつもの絶賛ツイートにほだされて足を運んでみれば、これが思いもよらない傑作!
かえって期待が高まった分がっかりさせられたりするんじゃないかという懸念も霧散。
学園青春もの、ゾンビもの、なにより映画が好きな人は必ず観るべき作品になっている。


というようなことは、もう鑑賞直後からツイートしてて、ここらで「桐島」の何がよかったのか、振り返りながらまとめたい、そういうためのはてなダイアリーじゃないか、という気もするのだが、いざまとめようとすると、まとめきれない。


そう、批評やレビューはここではやらないのだった。
いくらでもよいのがあるのだろうから。


「桐島」観た翌日近所では上映最終日だったので、また観に行きたくもあったが、家族を優先した。懐の事情もあった。
それでも「連日観たい」などという気持ちになるのは珍しい。その気持ちだけでも得難いものを得た気になる。

wowowで「朝まで生桐島」なる特番も、途中からだが、つい観たり。
宮部実果のスピンオフドラマが最後に特別放映されたが、これは、まあ、おまけだ。


ブックオフでとりあえず文庫「桐島、部活やめるってよ」を手に入れ、読む。

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

映画とはかなり違う。
いや、核の部分は変わらない。
菊池宏樹と前田涼也の、校内カーストを超えたひかり溢れる邂逅。
人の関係性はちょいちょい異なるが、なにも小説が原作になったからって映画がそれをなぞる必要もない。


それにしてもこの小説から、あの映画の脚本ができるとは。
これはシナリオも読んでみたい。
なにせ小説にはゾンビもロメロも映画秘宝も出てこない!
小説では「ジョゼと虎と魚たち」、犬童一心キネマ旬報なんだから。


脚本も書いてる吉田大八監督の手腕も気になるところ。
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を借りようと思ったが貸し出し中だったので、「クヒオ大佐」を借りる。

ここではモヤモヤを抱える女たちが描かれる。タイトルロールのクヒオ大佐は、「桐島、部活やめるってよ」で例えれば、実は桐島である。
「桐島」では桐島は不在ではあったが、そのことで周囲に波紋を起こす。
クヒオ大佐」ではクヒオ大佐の嘘が、女たちに波紋を呼び起こす。
そんな「桐島」ありきの視点でしか、観られなくなってきている。


満島ひかりのツンととがった鼻や顎が、、、、


橋本愛もいいが、梨紗役の山本美月の有無も言わさないイケてる女子っぷりにストレートにやられたりも、、、、