読書法、読まないで置いておくだけ、というのも…
ブログに書こうと思っていたネタが、ネタというほどでもないが、あったのだけども、温めているうちに、いや、実際は外へ放り出したままにしていたんだろう、この暑さだ、腐ってしまった。
8月になってしまった。押し留めようもなく。
読書計画が思うように進まないでいる。
2、3年前からちくま文庫の「ちくま日本文学」全40巻の読破を目標に掲げてコツコツ読んできたが、今年はまだ1冊も読めていない。しかも1巻から順々に読んできてまだ14巻目の谷崎潤一郎までしか読めていない。
と並行して去年からジョイス、ベケット、ウルフ、というベタな20世紀世界文学のビッグネームを読むと決めて、去年何とか「ユリシーズ」は読んだものの、今年の目標「フィネガンズ・ウェイク」
- 作者: ジェイムズ・ジョイス,柳瀬尚紀
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で、何を読んでいるのかというと、津田大介「動員の革命」
動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
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こう挙げてみるとそうたいした数読んでいるわけではない。とにかく読む時間がほぼ通勤時間と昼休みくらいしかない。と、時間を計算してみると大体一日2〜3時間くらいだろうか。ん?これは意外と読書時間取れてる方なのではないか?とすると、読むスピードが著しく遅い。それはその通りだろう。読んでいて全然別のことを考え始める、というのはままある。それが読書の快楽だとすら思ってる節もある。故に一向読み進まない。
しかし、読みたい本はどんどん出てくる。もっとサクサク読めないものか。
と、こんなことを書き出したのは、今日本屋で「週刊東洋経済」の「読書の技法」という特集の中の佐藤優氏の読書法についてを立ち読みしたから。月に300冊?500冊?どういうことだろう?
速読で当たりをつけて、重要な本は2度3度と熟読する。そんな読み方ができれば。
確かに、たいして面白くなかったな、と思うような本を生真面目に何日もかけて読んでいるのはバカらしいような気もしてくる。感化されやすいのである。
佐藤氏の読書法を一朝一夕で真似できるはずもないのだが、読みたい本が読めてない現状を鑑みれば、自分なりの読書法を考え直した方がいいのかもしれない、などと。
読書ノートをつくる、みたいなことは面白そうだぞ、と。そう、確かに読んだものを次から次へとすぐに忘れていくのである。しかも再読というのをほとんどしない。読んだ、ということは言えるのだけども、その内容や、あまつさえ感想などもすぐに忘れていく。惜しまずに忘れていく。
ブログはあまり長く書くものではない。
レビューや批評、ネタ的小噺はできない、との自覚が出てきたので、日々のことから徒然に、ぶれながら、先を見通さずに書く、というのがこのブログにおいて自分にできることではないか、と考え始めている。
が、あまり長く書くものではない。
その「週刊東洋経済」は結局パラッと立ち読みしただけでラックに戻し、「ブルータス」の植物特集と「ニュートン」のダークマター特集をサクサクッと手に取り購入。これが今日の収穫。これだけ書いておけばよかったのだった。
まだちゃんと読んでいないので、今はまだ何も書けない。しかし、どちらも涼しげだ。いま、バッグにしまいっ放しだったこれらの雑誌を取りだしてみたが、清涼感、としか言いようがない。枕元や、目につくテーブルの上に置いたりしておくだけで十分役目を果たしそう。
ダークマター、そしてヒッグス粒子も、まったく門外漢、専門的なことはわからないが、秘かに応援しているのである。なにを?
「正体を知られるな!」と。
「人の追究から逃れろ!」と。
この世にわからないことがあるというのが、生きていくうえでの支えになる。